29:
住宅新報Webより
賃貸住宅、原状回復ガイドライン改定へ 国交省
国土交通省は6月28日、賃貸住宅退去時の原状回復に関わるトラブル防止のため、賃貸人・賃借人が理解しておくべき一般的なルールを示した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」の再改定版案を公表した。賃貸人・賃借人の修繕分担などを契約時に明確に合意できるよう、契約書に添付する様式を定めたのが最大の特徴。また、裁判事例の追加なども行った。今後、7月15日まで一般から意見募集を行い、8月をメドに取りまとめる。
今回の改定で、契約書に添付する原状回復の条件に関する様式を定めたことについて国交省は、「ガイドラインは現状、退去時に使われることが多い。ただ、原状回復の問題は契約時の明確な合意が重要。今回、契約書に添付できる様式を定めたことで契約時の利用を促したい」と話している。
また、国交省は今年度内の賃貸住宅標準契約書の改定も予定。その作業の中で、今回定めた原状回復の条件に関する様式も盛り込む方針だ。
東京では原状回復に関して、すでに書面化をしていて、「東京における住宅の賃貸借に係る紛争の防止に関する条例(通称:東京ルール)」を契約時に確認して、署名捺印することになっている。
その書面では、経年変化の判断基準などが明確になり、借主が安心して退去することが可能となった。
しかし、その反面、賃貸住宅では借主は何もできなくなった。部屋を良くしようとしたことが、故意による過失と判断され、敷金から補修費用が差し引かれることにもなった。貸主と借主がいっしょにつくりあげるというような賃貸住宅は、もうできないのかもしれない。
29:
最近、シェアという言葉が書いている雑誌が気になって、すぐに買ってしまいます。『広告』という雑誌の7月号もシェア特集ということで早速購入しました。
建築家、社会学者、美術館学研究者の「シェア」に対するインタヴューや、シェア世代の20代の若者ですでに起業している人たちの対談など、シェアの今を知るには、分かりやすい内容となっています。
その中でも、私が一番感銘を受けたのは、巻頭の千葉大学教授の広井良典さんの総論「脱成長期とシェア社会」だ。
いつの時代でも、若者は社会にとって未熟な存在であると言われ続けています。でも、シェア世代は、社会貢献的な他者とのつながりが強くなっていて、今までとは違う流れになってきています。広井さんは、以下のように書いています。
結局、外向きか内向きかというのは、外国へ行くから外向きで、日本のローカルにいるから内向きということでは全然なくて、大事なのは、表面的な行動ではなくて内面的な意識の問題のはずです。戦後の典型的な日本人は、企業の一員として海外にどんどん行っていたけれど、意識は極めて内向きだった。今の若者のほうが、外面的に見ると地域とかローカルとか言っているけど、意識はむしろ外に開かれている。
でも、結局は大人(政府)は、それを理解できないし後押ししない。いつの時代の若者も、シェアの大切さに気づくのだけれども、大人が気づかないので、広まっていかない。
まずは、大人がシェアの大切さに気づかなければいけないのだと思う。
28:
住宅新報Webより
住宅の購買意欲が低下、否定派は8割に ハイアスが調査
ハイアス・アンド・カンパニーはこのほど、20代以上の男女2278人に実施した「住宅購入に関するアンケート調査」結果を発表した。それによると、「マイホーム、自分にとっては買い時だと思わない」との回答が約8割に上り、昨年の約6割から更に上昇した。「自己資金不足」「生活不安」「住宅ローンを組むことに対する不安感」などが理由に挙げられた。
一方で、価格の低下や低金利などを理由に「マイホーム、一般的には買い時だと思う」とした回答も4割に上っていることも分かった。住宅取得には良い環境にあるとの認識は持ちつつも、漠然とした不安感やローン借り入れに対する懸念などを背景に購買意欲が低下している傾向にあると、同社では分析している。
ずっと賃貸暮らしでいくのがいいのか、それとも住宅を所有するほうがいいのか、という判断は難しい。賃貸vs所有という対立のお話は、昔からさかんに行われていて、どちらにもメリットとデメリットはある。
だったら、うまく賃貸と所有をmixすればいい。子供がいないときは、一部屋を賃貸として貸し出し、子供ができれば、全部の部屋を使って、子供が自立して、独り身になったら、大きな部屋を貸し出す。これも昔からやっている人はいるけど、実際はうまくいかないみたい。
シンプルに親から引き継いだ建物をリノベーションして使い続ける、ということが一番いいのかもしれない。大昔からやられていることだけれども。
28:
住宅新報Webより
リフォームで中古住宅の価値が向上 国交省調査
中古住宅はリフォームで価値向上――。国土交通省が2010年度に実施した、中古住宅売買に併せてリフォームなど行うものへの補助事業(既存住宅流通活性化事業)を受けて、売買前にリフォームを行った事業の73%で、価値の向上が想定される結果が得られた。実売買価格から、リフォーム未実施の想定売買価格とリフォーム工事費用を引いた価格(価値向上額)が、854件のうち629件でゼロを上回った。価値向上額の平均は166万円に上った。
また、既存住宅流通活性化事業を通じて行われたリフォームは、内装工事が最多。水まわりがそれに続いた。売買前リフォームに限定すると、外壁の塗装工事や仕上げ工事など見た目に関わる工事の実施率が高かった。
価値向上額が854件のうち629件では上回ったが、225件は下回ったという結果は悲しい。その割合は26.3%にも及ぶ。リフォームすれば価値が上がって、高く売れるという固定観念は危険だと思う。必ずしも高くはならない。リフォームでは、立地や周辺環境を変えることはできないのだから。
25:
住宅新報Webより
仮設住宅1518戸に「緑のカーテン」 NPO法人が設置
東日本大震災による仮設住宅に「緑のカーテン」を設置しているNPO法人緑のカーテン応援団は、6月19日までに1518戸への設置が完了したと発表した。本年度の活動はひとまず終了するが、今後も継続していく予定で、2012年までに1万5000戸、2013年までに3万戸の設置目標を立てている。
同NPO法人では、「仮設住宅の入居者の方々からも、緑のカーテンによる温熱環境改善効果に強い関心が寄せられている。また、仮設住宅の敷地には木も生えていない状況の上、足元は砂利敷きで植物のもたらす潤いがないため、緑のカーテンは大変喜ばれた」と話している。
津波の被害で荒野と化した被災地。仮設住宅で人が住み続けることも大事だが、自然とともに緑とともに暮らす生活を取り戻すことも大切だ。
仮設住宅の入居期間は2年間。その後、仮設住宅と緑のカーテンはどうなってしまうのだろうか。できれば、緑のカーテンから大きな緑の森ができるといいなぁと思う。
宮崎 駿
岩波書店
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24:
昨日は、「福祉デザインサイト」に参加するために二子玉川ライズ・オフィスにあるクリエイティブ・シティ・コンソーシアムが立ち上げた『Catalyst BA』に行ってきました。
Catalyst BAとは・・・
多様な人々のアイデアからイノベーションを生み出していくためには、リアルとバーチャルの場が必要です。カタリストBAは、人と情報のコネクションをポイント、新しい価値を生み出すナレッジスタジオ、価値を具現化していくインキュベーターとしての役割を担っている。
BAとは、「Base of Activity」の略でもあるし、「場」という意味も含まれています。
施設の概観です。

中央に円形の「studio」があります。日常的なミーティングやグループワークから、最大100人規模のセミナーやワークショップまで多目的に利用できるようになっています。「福祉デザインサイト」もここで行われました。

クリエイティブな個人が集まるシェアオフィスとしての「collaboration office」。簡単な食事をしながら立ち話のコミュニケーションがとれる「connective kitchen」。プロトタイプを展示するスペース『tool lab.』。そして、多摩川の風景を眺めることができるリラックス・スペース『outdoor salon』。木製デッキが心地よい空間を演出してくれます。

こんなオフィスで将来、働けるように頑張ろうと思いました。
最後にCatalyst BAから見ることができる”東京遠景”です。

23:
今日は調布駅で昼ごはんを食べることにしました。以前から「チャーハンが美味しい」とネットに書かれていた『台北飯店二番館』へ向かいました。調布パルコの裏側にある、と認識していたのですが、もうすこし遠いところで、探すのに苦労しました。
お店の雰囲気は、中国の屋台みたいな感じで、お店の外に材料の野菜とかが置いてありました。早速、お店の中に入って、ランチメニューから、チャーハンとスープ餃子のセットを注文しました。
お昼時間が過ぎていたので、お客は僕だけで、すぐに出てきました。

見た目は期待していたパラパラ・チャーハンではなく、すこし油っぽい感じ。でも、食べてみると意外にも美味しい。まとまった中華の味というよりは、ワイルドな男のチャーハンという味。具のチャーシューの大きさも、小さいのがあったり大きいのがあったりと、バラバラだけど、それが逆にワイルドさを演出している。真夏に汗をかきながら、ほおばりたいチャーハンだ。お値段は、チャーハンとスープ餃子(大きな餃子が3つ)で840円はお得。
22:
最近、ビジネス書を読んでいると、ドラッカー、ポーター、コトラーなど偉大な経営学者たちの名前がよく出てくる。ドラッカーは知っているけど、あとはよくわからない。だから、まとめて簡単に偉大な経営学者の理論を読める本を探していて、『最強の「ビジネス理論」集中講義』という本を見つけました。
安部 徹也
日本実業出版社
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この本では、ドラッカー、ポーター、コトラー、ブルーオーシャン(キムとモボルニュ)、イノベーション(ロジャーズとムーア)をまとめて読むことができます。僕みたいに触りだけ知りたい人にはうってつけの本です。
この本を読んで、やっぱり再確認できたことは「顧客の創造」が原点であるということだ。ドラッカーが提唱した「顧客の創造」。ドラッカー以後は、ビジネス理論が複雑化していくが、原点は「顧客の創造」にある。
この本に書かれている例として、プロダクト(モノ)のビジネス理論について書かれている。どうすれば、「顧客の創造」につながるモノができるのか。そのための競争のない市場とは?。持続的な価値を提供するための方法とは?。モノに関しては分かりやすく書かれている。
でも、これからの「顧客の創造」はソフトにある。スマートフォンでいえば、iPhoneやandroidというプロダクトではなく、アプリだ。モノは溢れている。それをどのようにリノベート(利用・活用)していくのか、というソフトが重要なのだと思う。
21:
住宅新報Webより
めやす賃料、消費者の6割超が「わかりやすい」
日本賃貸住宅管理協会が推進している地域の商習慣で異なる賃貸住宅の賃料体系を、全国一律の基準で計算して表示するめやす賃料制度について、同制度表示店舗で賃貸借契約した消費者379人を対象に同協会が4~5月に行ったアンケートによると、61.8%が「わかりやすい」と答えた。「ランニングコストのイメージがつかめた」(30代男性)や「地域によって共益費などが異なるので、便利」(20代女性)といったコメントが聞かれた。また、同制度を「参考にした」との回答は44.4%。「検討している物件同士をめやす賃料でくらべた」人が64.7%に上った。
一方、同制度への不満を聞くと、「表示をもう少し大きくしてくれれば、もっと分かりやすくなると思う」(20代男性)や「駐車場代なども入れてほしい」(20代男性)といった声が挙がった。
めやす賃料は賃料のほか共益費や管理費、礼金などを含み賃料など条件の改定がないと仮定して4年間賃借した場合の1カ月当たりの金額。2010年10月に表示を開始した。現在、管理会社会員400~500社、推定50万~60万件で掲載されている。
昨年、突如はじまった「めやす賃料」。多くの方には賛同されているようだ。でも、私は疑問に感じる。なぜ、めやす賃料に仲介手数料を含めないのか?
これは管理会社が貸主からサブリースしているので、実質貸主の立場となり、空室を埋めるために仲介手数料を取らないということを前提にしているためだ。仲介手数料は、契約業務を行うために暦とした報酬。本来であれば、貸主と借主が按分するものだ。めやす賃料には、仲介手数料を半額を含めるべきではないだろうか。
20:
理論を書いているビジネス本よりも、実際にビジネスで成功した人をインタヴューした本に興味を持ち、『ニュータイプス 他社を動かし、ビックビジネスを実現する人々』を読みました。
鈴木 J.貴博
ダイヤモンド社
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他社を動かしてビックビジネスにつなげた人たちをインタヴューしてまとめています。実際にビジネスの中で、他社との距離感やつながりを巧みに利用し(利用され)、成功に導いていくさまは、社内での地位にこだわるオールドタイプのサラリーマンにはできないと感じた。
本の中に10名のニュータイプのビジネスマン(ウーマン)がでてくる。彼らは他社を動かすためにとことんこだわる。こだわるからには、「自分だけの言葉」を持っている。他社はその言葉に惹かれ、ビックビジネスは動いていく。
「自分だけの言葉」を表現できない人に、ビジネスは語れないと感じた。